新年を迎え、多くの人が初詣に出かける季節となりました。初詣は単なる伝統行事ではなく、新しい年の幸運を呼び込む大切な機会です。
本記事では、一人娘が産まれてから、我が子を強運にするべくあらゆる開運方法を研究してはや20年・神社勤務歴5年を持つ私わせじょママが、初詣で運気を上げるための5つの作法をご紹介します。これらの作法を意識することで、より充実した初詣体験ができるでしょう。
1. 心を整える
初詣の第一歩は、心の準備から始まります。神社や寺院に向かう前に、静かな場所で深呼吸をし、心を落ち着かせましょう。

私自身、毎年初詣の前には自宅で5分ほど瞑想をする習慣があります。この小さな儀式により、日常の雑念から離れ、感謝と希望の気持ちに集中できるようになります。
昨年の初詣では、特に心を整えることに注力しました。前年は仕事で大きな挫折を経験し、自信を失っていたからです。瞑想中に、その挫折から学んだことを振り返り、新年への希望を見出すことができました。神社に到着したときには、すでに心が軽くなっていたのを覚えています。
心を整えるためのもう一つのコツは、前日からアルコールを控えることです。
清々しい気持ちで新年を迎えるためにも、大晦日の飲酒は程々にしておくことをおすすめします。私の場合、大晦日の夜は温かいハーブティーを飲みながら、一年の振り返りと新年の目標設定をするのが恒例となっています。
2. 適切な服装を選ぶ
初詣の際の服装は、単なる見た目の問題ではありません。神様に対する敬意を表すとともに、自身の心構えを整える役割もあります。カジュアルすぎる服装は避け、清潔感のある服装を心がけましょう。
昔は振袖姿の女性をよく見かけました。私も小さい頃は、着物を着て祖父母達と初詣に行っていた写真が残っています。

今思えば、着物を着ることで、日本の伝統文化との繋がりを感じ、より厳かな気持ちで参拝できました。初めて和服で初詣に行った小学1年生の時のことは今でも鮮明に覚えています。
着付けに手間取り、家を出るのが遅れてしまいましたが、神社に到着した瞬間、周囲の空気が一変したように感じました。和服姿で歩く参道は、普段とは全く違う景色に見えたのです。
もちろん、和服でなくても構いません。大切なのは、普段よりも少しだけ気持ちを引き締めた服装を選ぶことです。例えば、普段着ているジーンズではなく、きれいめのパンツやスカートを選んだり、スニーカーではなく革靴を履いたりするだけでも、心持ちが変わってきます。
また、寒さ対策も忘れずに。長時間外にいることも多いので、防寒具はしっかりと準備しましょう。私は毎年、祖母から譲り受けた和柄のストールを身に着けています。このストールには家族の幸せを願う祖母の思いが込められているようで、身に着けるだけで心が温かくなります。
3. 参拝の作法を正しく行う
神社や寺院での参拝には、決まった作法があります。これらの作法を正しく行うことで、神様への敬意を表すとともに、自身の心を整える効果もあります。
鳥居をくぐる際の作法
鳥居は神域と俗世を分ける境界線です。鳥居をくぐる際は、一度立ち止まって軽く会釈をしましょう。これは神様の領域に入ることへの許可を請う意味があります。私は鳥居の前で立ち止まった時、いつも深呼吸をして心を落ち着かせています。
また、鳥居をくぐる際は、中央を歩かないようにしましょう。中央は神様の通り道とされているためです。私は常に左側を歩くようにしています。これは、左側を歩くことで心臓に近い側を神様に向けるという意味があるからです。

手水舎での清め方
手水舎は、心身を清めるための場所です。正しい手順で手と口を清めましょう。
- 右手で柄杓を持ち、左手に水をかけて洗います。
- 左手で柄杓を持ち替え、右手を洗います。
- 再び右手で柄杓を持ち、左手に水を受けて口をすすぎます。
- 最後に柄杓を立てて残りの水で柄を洗い、元の位置に戻します。
私は手水舎での清めを特に大切にしています。水の冷たさを感じながら手を洗うことで、心が引き締まるのを感じます。特に冬の初詣では、冷たい水で手を清めることで、身が引き締まる感覚があります。
参拝の手順
- 賽銭を入れる
- 鈴があれば鳴らす
- 二回お辞儀をする
- 二回拍手を打つ
- 心の中で願い事をする
- 最後にもう一度お辞儀をする

この「二拝二拍手一拝」の作法は、神道の基本的な参拝方法です。
私は願い事をする際、具体的な目標を3つほど心の中で唱えるようにしています。例えば「仕事で新しいプロジェクトを成功させる」「家族の健康を維持する」「新しい趣味を見つける」といった具合です。
具体的な目標を設定することで、その実現に向けて自分自身も努力しようという気持ちが強くなります。
4. 感謝の気持ちを忘れずに
初詣は新年の願い事をする機会ですが、同時に過去一年間の感謝を捧げる場でもあります。願い事をする前に、まずは昨年の出来事に対する感謝の気持ちを表しましょう。
私は参拝の際、必ず最初に「昨年一年間、健康で過ごせたことに感謝します」と心の中で唱えます。健康であることは当たり前のように思えますが、実はとても幸運なことなのです。この感謝の気持ちを表すことで、新年への希望がより強くなるように感じます。
また、困難な出来事に対しても感謝の気持ちを持つことが大切です。

前述した通り、昨年私は仕事で大きな失敗を経験しました。
当初はその失敗に落ち込んでいましたが、時間が経つにつれ、その経験から多くのことを学べたことに気づきました。
初詣では、その失敗の経験にも感謝の気持ちを捧げました。「困難を乗り越える力を与えてくださり、ありがとうございます」と心の中で唱えたのを覚えています。
感謝の気持ちを持つことで、心が穏やかになり、より前向きな気持ちで新年を迎えることができます。小さなことでも、感謝できることを見つけ、それを神様に伝えましょう。
5. おみくじを大切に扱う
初詣の楽しみの一つに、おみくじがあります。おみくじは単なる占いではなく、神様からのメッセージと捉えることが大切です。たとえ「凶」のおみくじを引いたとしても、落胆せずに、その内容をよく読み、自分の生活を見直すきっかけにしましょう。

私は毎年、おみくじの内容を小さなノートに書き写す習慣があります。そうすることで、おみくじの内容をより深く理解し、一年を通じて意識することができます。
昨年引いたおみくじは「中吉」でした。その中に「忍耐が実を結ぶ」というメッセージがあり、一年間そのことを心に留めて過ごしました。
「吉凶」よりも、メッセージが重要と師匠の宮司から聞いていたので、実際、仕事で困難な局面に直面した際、このメッセージを思い出し、諦めずに取り組んだ結果、大きな成果を上げることができました。
私の場合、おみくじを自宅の神棚に置いています。時々そのおみくじを見返すことで、初詣の時の気持ちを思い出し、初心に返ることができます。
また、おみくじの内容を家族や友人と共有するのも良いでしょう。昨年、私は家族全員でおみくじを引き、その内容について話し合いました。それぞれのおみくじの内容を比較することで、家族の今年の目標や課題が明確になり、お互いにサポートし合えるきっかけになりました。
まとめ
初詣は新年の幸運を呼び込む大切な機会です。心を整え、適切な服装を選び、正しい参拝の作法を守り、感謝の気持ちを忘れず、おみくじを大切に扱うことで、より充実した初詣体験ができるでしょう。これらの作法を意識することで、新年への希望と決意がより強くなり、一年を通じて良い運気を維持することができます。
私自身、これらの作法を意識して初詣に行くようになってから、年始の気持ちの持ち方が大きく変わりました。単なる観光気分で行くのではなく、真剣に一年の計画を立て、決意を新たにする機会となっています。特に、感謝の気持ちを持つことの大切さを実感しています。困難な出来事も含めて、すべての経験に感謝することで、より前向きな気持ちで新年を迎えられるようになりました。
また、家族や友人と一緒に初詣に行くことをおすすめします。私の場合、毎年家族全員で地元の神社に参拝し、その後で新年の抱負を語り合う時間を設けています。それぞれの目標や希望を共有することで、お互いをサポートし合える関係性が強化されます。
初詣は日本の伝統文化の一つですが、それは単なる形式的な行事ではありません。心を込めて参拝することで、自分自身を見つめ直し、新たな決意を固める貴重な機会となります。今年の初詣では、これらの作法を意識しながら、心静かに参拝してみてはいかがでしょうか。きっと、新年への希望と勇気が湧いてくるはずです。
最後に、初詣は混雑する時期でもあります。特に人気の神社や寺院では、長時間の待ち時間が発生することもあります。そのような場合は、焦らずに順番を待つことが大切です。待ち時間も、自分自身と向き合い、新年の目標について考える良い機会となります。また、周囲の人々への思いやりの心を忘れずに、譲り合いの精神で参拝することも、良い運気を呼び込む秘訣の一つかもしれません。
新年を迎えるこの特別な時期に、心を込めて初詣に行き、充実した一年のスタートを切りましょう。きっと、素晴らしい一年が待っているはずです。

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